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  09 ,2018

光芒

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1、2月


戦いすんで、また始まる

2014年2月10日05時00分

 敗れたとはいえ、街頭でくり広げられる「小泉劇場」は多くの聴衆をひきつけた。年寄りは引っ込んでろといわれるが、いま黙っているわけにはいかないと声を張りあげる。選挙戦を通じて自分は若返った、「私自身が再生可能エネルギーだ」と叫ぶ▼首相時代には原発は安全で安いと考えていたことに触れ、一瞬の間をおいて「過ちを改むるに憚(はばか)ることなかれ」と開き直れば、拍手が起こった。小泉純一郎氏の演説の巧みさは、主役であるはずの細川護熙氏が霞(かす)んでみえるほどだった▼「元首相連合」の挑戦は終わった。安倍政権が支援する舛添要一氏に及ばなかった。郵政選挙のような単一争点(ワンイシュー)政治の再現だという批判があり、都民が出した結果もそれに沿うものだろう。では無駄な戦いだったのかといえば、そうではない▼共産、社民が推す宇都宮健児氏とともに、原発ゼロを正面から訴えた意味は大きい。おととしの総選挙や去年の参院選では生煮えだった難題を、有権者が改めて考える機会になった。この「文明史的」な問いから私たちは逃れることはできない▼細川氏は、憲法や安全保障、近隣外交についても、いまの日本の危うさを指摘していた。安倍路線は加速するかに見える。対抗する「軸」が見えにくかった政党政治に一本の芯を通す。そんな結果にいずれつながるなら歓迎できる▼選挙がすんでも民主主義は終わらない。都民の判断を虚心に受け止めつつ、それぞれの立場の不断の営みが、きょうからまた始まる。



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2014年1月25日(土)付

 きのうの安倍首相の施政方針演説で、へえと思ったのは次のくだりだ。「自由や民主主義、人権、法の支配の原則こそが、世界に繁栄をもたらす基盤である」。そして「こうした基本的価値を共有する国々と」連携を深める、と▼あたりまえに聞こえるかもしれないが、そうでもない。首相が列挙した「価値」はいずれも近代西洋の産物だ。しかし、首相も加わってつくった自民党の憲法改正草案は、むしろ西洋離れを打ち出していた▼いまの憲法は「西欧の天賦(てんぷ)人権説」に基づいているという理由で、基本的人権の条文を大きく変えた。人権は永久不可侵だと宣言し、最高法規である根拠を示す97条も、前文の「人類普遍の原理」も削った▼日本は欧米諸国とは違う。わが国の歴史、伝統、文化にいま一度立ちもどろう。草案が語るのは、そういう考え方である。きのうの演説とはずいぶん毛色が違うけれど、このずれをどう考えているのだろう▼首相はもともと憲法は米国からの「押しつけ」だったという立場である。そして「戦後体制(レジーム)からの脱却」をめざす。歴史認識をめぐる一連の発言も靖国参拝も、そこにつながっていく。突き詰めていくと、米国主導の戦後秩序や「日米同盟」とぶつかってしまわないか▼いま欧米が安倍政権に向ける視線は温かくない。「価値の共有」を強調したのは、それを意識したものかどうか。この国会では首相の歴史観や憲法観をまとまった形で聞いてみたい。それを引き出す努力を野党には望む。

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現在進行形のオウム
2014年1月22日05時00分

 信心のない人でも、宗教に由来することばをそれと知らずに使っていることは多い。たとえば「どっこいしょ」は、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」がなまったものという。目、耳、鼻、舌、からだ、心の六根が清らかになることで、霊山に登るときなどに唱えられる▼僧侶で作家の玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの近刊『さすらいの仏教語』に教えられた。「うろうろ」や「おっくう」などもそうだという。仏の教えが私たちの日常にいかに深く入り込んでいることかと驚く▼宗教を名乗ってはいても社会がとうてい受け入れられない類いのものもある。オウム真理教による一連の事件の裁判が再開された。総選挙にも出ていた教団が実は狂信的な犯罪集団だった。その事実は私たちを呆然(ぼうぜん)とさせ、震撼(しんかん)させた▼30歳前後の青年たちがなぜあのような凶行を繰り返したのか。すでに189人の判決が出ているのに、確たる答えは得られていない。彼らの信仰が絶やされたわけでもない。オウムから派生した教団は事件を知らない世代の信徒を増やしているという▼居場所がない。まわりから承認されない。被告らを暴走させたかも知れない生きづらい思いは、今を生きる人の方が強まっている。20代の社会学者、古市憲寿(ふるいちのりとし)さんがそう指摘していた。であればオウムはまさに現在進行形の問題だ▼狂信の手前に思い込みがある。思い込みは若いときほど強いと、玄侑さんは説く。どっこいしょが口癖になったような年長世代が、若い世代のためにできることは何かと自問する。


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2014年1月16日(木)付

 青春とは反抗の季節か。〈あれもだめこれもだめだと言われてるルールの外へ飛び出したいの〉。福岡県の中学3年、永田好(このみ)さんが詠んだ。その一面で心優しい気配りも。神奈川県の高1、宮崎由衣(ゆい)さんは〈ゆずろうか腰を浮かしてまた座るあの人ならまだ準お年寄り〉▼毎年この時期に東洋大学から「現代学生百人一首」が届く。27回目の今回は5万6千首余りが寄せられたという。入選作からあふれる柔らかい感受性がうらやましい▼若さは新しいものを苦もなく取り入れるが、はまりすぎるとあぶない。〈手にスマホ耳にイヤホン目は下に残る五感は味覚嗅覚(きゅうかく)〉中2、中馬里菜(ちゅうまりな)。ついには〈会話せず友達家族ラインだけ今にもしもし死語になるかも〉高1、山口大介▼彼らは6年後の祭典をどう迎えるのか。〈出るかもね同級生がアスリート期待ふくらむ東京五輪〉中2、井上良信。だが、複雑な思いを抱く同世代も。岩手県の高3、田口諒(まこと)さんの作。〈東京に五輪誘致で笑顔咲くその笑顔の輪いつ被災地へ〉▼肉親の温かさが身にしみじみと。〈仕送りで何がいるのか兄へ聞く足りないものは家族だと言う〉高3、西村芽衣(めい)。〈甥(おい)っ子が小さな手でふれるんだこの世の形全てがおもちゃ〉高1、内藤秋音(あきね)。慈しむ視線が心を洗う▼恋の歌も数多い。〈隣より斜め後ろの席がいい黒板よりも目に入るキミ〉高1、川端佳織。さやあてもある。〈頑張ってと言った友はあっさりとあっという間に恋敵なり〉中3、堀紗矢香(さやか)。負けるな。


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原発考える好機になる
2014年1月15日05時00分

 さしずめ〈筆(ふで)を投(とう)じて戎軒(じゅうけん)を事(こと)とす〉の心境だろうか。戎軒とは戦車のこと、あるいは戦(いくさ)のこと。唐詩選にある有名な「述懐(じゅっかい)」を、細川護熙氏はかつて自著に引いて、「天下を争う戦いに、筆を投げ捨てて乗り出した」という訳を添えた▼政界を退き、詩、書、画、陶芸を心の友として過ごしてきた元首相が一転、東京都知事選に立候補する。それを、やはり首相経験者の小泉純一郎氏が応援する。掲げる旗印は「脱原発」。驚きの展開である▼エネルギーや原発政策は国策であり、首長選にそぐわないという議論はある。しかし、都知事選で光を当てることの意味は大きい。福島の事故の後に行われた一昨年の衆院選でも去年の参院選でも原発の扱いをめぐる論戦はかすんでいた▼都は並の自治体とは違う。最大の電力消費地であり、エネルギー問題の当事者にほかならない。立地の危険を地方に引き受けてもらって傍観しているわけにはいかない。今回、都民はわがこととして熟考するまたとない機会を得る▼都民だけの問題でもない。私たちの日本は未来の子孫に何を残すのか。世代を超える難題が永田町の政党政治は苦手だ。民主主義にはデモも住民投票も必要だし、地方政治も一翼を担う。首都という大舞台での論争なら、全国民の注目が集まろう▼先の「述懐」は〈功名(こうめい) 誰(たれ)か復(ま)た論(ろん)ぜんや〉と結ばれる。手柄を立てて有名になりたいなどと、だれが思うだろうか、と。勝敗はともかく、候補者同士の無私の論戦を切に望む。


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センター試験、目前に
2014年1月14日05時00分

 大学受験のときのことが大人になってからもときどき夢に出てきて、うなされるという人がいる。根が忘れっぽくできているのか、幸いそういう経験はない▼高校時代、合格体験記の類いをいくつか読んだ。勉強法を盗んでやろうというのではない。いまの自分と同じ立場にあった先輩の苦労をのぞいてみたかった。興味本位だが、みんな大変だったんだと知れば、不安や焦りが何となく和らぐ気がした▼大学入試センター試験が目前である。本紙デジタル版の特集ページに「がんばれ!受験生」というコーナーがある。各界の著名人が10代の頃を振り返りながら、今年の受験生に助言をしている。それぞれの悩みや迷いの経験、そして失敗談に励まされる生徒もいるだろう▼作家の綿矢(わたや)りささんは受験前夜、ホテルの部屋で眠れなくなり、気がついたら空の浴槽に横たわっていた。慣れないベッドのせいと思い込み奇行に及んでしまったらしい。母親にみつかり、「あんた、何してんの」と一喝されて我に返ったという▼「もう、大学なんか行く必要ないですよ」。元ライブドア社長の堀江貴文(たかふみ)さんが大胆にいう。故郷はつまらない。脱出したい。受験の最大の動機だった。いまはネットで誰とでもつながれるし、勉強もできる。生まれた場所は関係ない。いまの若い子がうらやましい、と▼考えは人それぞれだし、受験生にもそれぞれの思いがあろう。もはやこの時期、かけるべき言葉は多くはない。くれぐれも風邪など引かぬよう。


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2014年1月13日(月)付

 冬の風物詩の駅伝とはまるで違うけれど、有史以来のたすきリレーが人の世にある。「いまどきの若い者は……」という無限連鎖だ。言われた者がいつしか言う年齢になり、生きかわり死にかわり、絶えることなく続いてきた▼散々に言われた記憶が筆者の世代にもある。大学は「レジャーランド化」が嘆かれ、「読むのはもっぱらマンガ本」と叩(たた)かれ、「東郷平八郎と東条英機の区別もつかない」などと叱られた。いまや50代半ば、「若者嘆き」の中軸年齢である▼昨年末の本紙が、20代自身による20代の印象、つまり自画像を載せていた。調査の結果、最多は「現実的」、2番目は「幼い」、さらに「覇気がない」「身勝手」などと続いた。「情熱的」「たくましい」「冒険的」は、ごくわずかだった▼嘆く前に振り返る。タイムマシンに乗って、わが世代でやっても、結果はこんなものだと思う。絵はそれほど変わらなくても、時代という額縁が違えば見た目は変わる。額縁はむろん自らは選べない▼坂の上の雲をめざした明治時代に「青年」という言葉は生まれ、広まった。戦後の高度成長期からは、「若者」がさかんに使われだしたという。まぶしかったその「若者」も、いつしか古びた語感を帯びつつある▼北日本や北陸では雪を踏んでの成人式もあろう。先行世代の繰り言は世の常として、進んで社会とかかわり、自分たちで時代をつくる大人になってほしい。青年や若者に続く新しい群像の呼び名を、世に広めるような。


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大噴火100年の教訓
2014年1月12日05時00分


 久しぶりに鹿児島市を訪ねたら、近代文学館で向田邦子の企画展をやっていた。少女時代の2年を過ごした鹿児島を「故郷もどき」と慕った人だ。大人になって何十年ぶりに再訪したとき、こんなふうに書いている▼「結局変わらないものは、人。そして生きて火を吐く桜島であった」。かの地のシンボル桜島は、約2万6千年前に誕生して火を吐き続けてきた。1914(大正3)年に起きた大正噴火から今日で100年になる▼国内では20世紀最大の噴火といわれ、流れ出た溶岩は島と大隅半島を陸続きにした。2万人余が住んでいた島でいくつも集落が壊滅したが、前兆現象に用心した住民の多くは事前に島外へ避難していた▼だが、測候所が「桜島は噴火しない」と情報を出したため、信じて逃げ遅れた人たちがいた。狼狽(ろうばい)するなと住民に説いた知識層や役場の職員らが災難に遭い亡くなったと、島に残る石碑は教訓を刻む▼「理論ニ信頼セズ、異変ヲ認知スル時ハ、未然ニ避難ノ用意、尤(もっと)モ肝要……」と碑文は続いている。むろん当時と今の観測態勢は雲泥の差がある。とはいえ、天変地異を「正しく怖がる」ことの難しさは、いつの時代にも変わらない▼「夕暮の桜島の凄(すご)みは、何といったらよいか」と向田は書いた。はるか太古からの地球の営み、それを映す相貌(そうぼう)が凄みの正体であろう。天地のはざまに間借りする身に十分な備えは欠かせない。世界に約1500ある活火山のうち、日本は110が集中する火山国である。

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Author:薰
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